ISO 56001認証:イノベーションマネジメントシステム
イノベーション能力とパフォーマンスを高め、成功と価値の向上を実現
イノベーションマネジメントシステムを導入し、ISO 56001認証を取得することは、イノベーションの取り組みを確実に実践していることを示します。ISO 56001規格は、イノベーションマネジメントシステムに求められる具体的要件を定めており、組織のイノベーション能力や成果を高めるとともに、企業・顧客・その他のステークホルダーに価値を提供することができます。本規格は、あらゆる種類・規模の組織に適用可能です。
ISO 56001とは何か
ISO 56001は、イノベーションマネジメントシステム(IMS)に関する国際規格です。ISO 56000シリーズの一部で、イノベーションを管理するための包括的なガイドラインを提供します。本規格は、組織がイノベーションマネジメントシステムを確立・導入・維持・改善することを支援し、持続的な成功とイノベーション成果の向上を目指します。体系的なアプローチを採用することで、不確実性を低減し、イノベーションの取り組みから目標の成果を達成する可能性を高めることができます。
IMSを導入する主なメリットには、以下のようなものがあります:
- 新しい製品、サービス、プロセス、モデル、手法などから、組織や利害関係者に対してより大きな価値を生み出せるようになります。
- 不確実性のある環境下で、イノベーション活動を体系的に管理することで、イノベーションの成果を向上させます。
- イノベーション能力を持続的に構築できます。
- ユーザー、顧客、従業員、パートナーを惹きつける評価や信頼を高めることができます。
- バリューチェーンやイノベーションエコシステムなどでの協働・連携能力を高めます。
- 資金調達力を高めます。
- 変化の激しい不確実な環境において、強靭性(レジリエンス)を高めます。
ISO 56001規格は共通の言語と枠組みを提供することで、組織間の協働も促進します。共有された枠組みを用いることで、共にイノベーションを進めやすくなります。
また、ISO 56001は高レベル構造(HLS: High Level Structure)に基づいて設計されており、ISO 9001(品質マネジメント)、ISO 14001(環境マネジメント)、ISO 45001(労働安全衛生マネジメント)などの他のマネジメント規格との互換性が考慮されています。そのため、組織はイノベーションマネジメントの取り組みを他の業務活動と統合して運用することが可能です。
認証取得のメリット
DNVのような第三者機関による認証は、貴社のイノベーションマネジメントシステム(IMS)がISO 56001の要件に適合していることを客観的に証明します。また、投資家や顧客、その他の利害関係者(ステークホルダー)に対して、イノベーション能力を示す手段として活用できます。さらに、サプライヤーの選定や資金調達の候補者評価、イノベーション促進の枠組みとしても利用可能です。
主な認証取得のメリット:
- ISO 56001の要件へのIMSの適合性に対する信頼を築くことができます。
- イノベーション能力を継続的に向上させることで、持続的な競争優位性を構築できます。
- イノベーションマネジメントのベストプラクティスを実践していることを示し、組織の信頼性や評判を高めることができます。
認証取得のステップ
認証を取得する前に、まずはISO 56001に基づく効果的なイノベーション・マネジメントシステム(IMS)を構築・実施する必要があります。規格自体はISO公式サイトから購入可能です。
DNVは認定を受けた第三者認証機関として、ISO 56001に関するトレーニングの提供から、自己評価ツール、ギャップ分析、認証サービスまで、認証取得のプロセス全般をサポートします。
また、DNVのお客様は、監査の前・中・後の各段階でご活用いただける当社独自のデジタルツールにもアクセス可能です。
認証取得へのステップについて、詳しくはこちらをご覧ください。