年始のご挨拶
社を代表し、年始のご挨拶をさせて頂きます。
平素は弊社サービスをご利用頂き、又、弊社をご贔屓頂き有難う御座います。社を代表し、本年の挨拶をさせて頂きます。
昨今、新聞紙面を賑わせております様々な品質問題とその対応の不透明さ、また政治・経済・地政学上の不確実さ、共に益々その混迷度合いを深めていると言えます。 メーカー出身の私にはこれら諸問題は他人事とは思えず、日本が営々と築いてきた様々なシステムが制度疲労を起こし、それが社会問題へと滲み出しているように感じることが御座います。
振り返りますと、私が重工業での流体設計の職から転じ、DNV GL(当時DNV)に入社しました2000年当時は、社として提供させて頂いていたサービスは、ISO9001,ISO14001,OHSAS18001,QS9000等の認証審査サービスと関連する教育サービス、という非常にシンプルなものであり、認証件数も未だ600件代だったと記憶しております。 それが17年経った今、認証分野では、品質、環境、安全、自動車に加えて、航空宇宙、食品飲料、医療機器、倫理等々へと広がり、大規模な規格統合、国際統合の好例も数多く、件数はお蔭様で2,000件を超えております。同時に、機能安全やA-SPICE等のソフトウエア・制御系へのアセスメント、食品や電子機器に関連するサプライチェーン全体を担保する二者監査、製品認証や各種技術アセスメントに至るまで、その範囲や深さは大きく広がりを見せております。
これらサービスラインの広がりは、産業界の要請、お客様のご要望に沿って行ってきたもので、現在、社名の一部となっております「ビジネスアシュアランス」。即ち、お客様の事業活動を支え、安心・安全・確実を守り、信用を担保する、という弊社の使命に沿った歴史だったと言っても過言では無いと考えております。
冒頭で述べた品質諸問題、経済等の不確定要素増加の中ではありますが、逆にだからこそ我々「ビジネスアシュアランス」の使命は益々重要になる筈です。北欧企業の気質でもあるサービスラインの先進性、広範性、国際展開力等の強さを生かし、且つ日本産業界の特質を理解し顧客目線に徹した技術的プロ集団としての基本理念は変える事なく、より先進的で付加価値の高いサービスを今後も提供させて頂く所存です。
今後とも変わらずお引き立て頂ければ幸いに存じます。
本年も宜しく御願い致します。
DNVGL ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
代表取締役社長 前田直樹