ISO 45001認証:労働安全衛生
安全で働きやすい職場づくりへの取り組みを、認証で形に。
今なお、仕事中の事故や病気で命を落とす人が後を絶ちません。また、パンデミック以降、従業員の心身の健康への対応が、企業の重要な課題としてますます注目されるようになっています。従業員の安全を確保し、職場のリスクを低減することは、健全な企業運営においてますます重要になっています。
ISO 45001は、労働安全衛生に関する国際規格であり、健全なマネジメントシステムを構築するための要求事項を定めています。心理社会的健康と安全に関するガイドラインであるISO 45003と組み合わせることで、企業は職場のリスクを低減し、あらゆる側面を考慮した安全で健康的な労働環境をつくり出すことができます。さらに、ISO 45001は企業が法令遵守を確実にし、法的義務を満たすことを支援します。
ISO 45001とは
ISO 45001は、業種や規模を問わず、あらゆる組織に適用が可能です。OHSAS 18001およびその他の認められた労働安全衛生の規格・条約に基づいています。2018年にOHSAS 18001に代わる主要な国際規格として発行され、移行期限は2021年9月に設定されました。
ISO 45001は、ISOの上位構造(High Level Structure /HLS)を採用しており、他のマネジメントシステム規格との統合が容易です。そのため、ISO 9001やISO 14001などの認証を既に取得している企業にもメリットがあります。
PDCA(Plan-Do-Check-Act)の確立されたマネジメント原則に基づき、ISO 45001では以下の取り組みが求められます:
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自社の活動やサービスに関連する危険を特定し、労働安全衛生リスクを評価すること
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必要な管理策を決定すること
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労働安全衛生パフォーマンスを向上させるための明確な目標とターゲットを設定すること
認証取得のメリット
多くの国では、労働安全衛生マネジメントシステムは法的に義務付けられており、企業はパフォーマンスを報告する必要があります。DNVのような独立した第三者機関によるISO 45001認証は、法令遵守の体制が整っていることを証明し、改善の推進力となります。
ISO 45001認証取得により、次のような効果が期待できます:
- マネジメントシステムを確立し、継続的に改善することで、従業員や利害関係者の業務・サービスに伴うリスクを軽減
- 労働安全衛生のパフォーマンスを体系的に向上させ、事故やインシデントの再発を防止
- 労働安全衛生の方針に沿った運用を実践し、対外的に示す
- 適用される労働安全衛生に関する法的要件を継続的に遵守
認証取得に向けた第一歩
認証を取得するには、まずISO 45001に準拠した労働安全衛生マネジメントシステムを導入する必要があります。 DNVは、認定を受けた第三者認証機関として、ISO 45001に関するトレーニングの提供から、セルフアセスメント 、ギャップ分析、認証サービスまで、認証取得のプロセス全般をサポートします。さらに、DNVではCQI and IRCA認定のISO 45001コースや、ISO 45003向けの特別トレーニングも提供しています。