RBA行動規範
RBA行動規範は、エレクトロニクス産業、電子機器関連産業のサプライチェーンのための規範を定めたものです。
RBA行動規範とは
Responsible Business Alliance(RBA)は、電子機器をはじめとするグローバルサプライチェーンにおける、責任ある事業活動を促進するための業界団体です。
RBA行動規範(現在有効な最新バージョンは2025年発行のVersion 8.0.2)は、以下の5つの分野を中心に、サプライチェーン全体の持続可能性を評価するための統一基準を提供します。
- 労働(Labor)
- 安全衛生(Health and Safety)
- 環境保全(Environment)
- 倫理(Ethics)
- 管理の仕組み(Management System)
行動規範は、サプライヤーにおける安全で人権を尊重した労働環境、環境負荷の低減、健全な経営体制の確立を目的として定められており、世界中の多くの電子機器メーカーやそのサプライヤーが採用しています。
企業に求められる責任
近年、サプライチェーンにおける強制労働、人権侵害、環境破壊などへの対応は、投資家、顧客、社会から強く求められています。
取引先企業での違法行為や人権侵害があれば、発注元企業もその責任を問われるケースが増えています。
- 自社およびサプライヤーの労働環境は適切ですか?
- 外国人労働者の管理体制は十分ですか?
- サプライチェーン上流の実態を把握できていますか?
これらの課題への対応は、調達リスク管理やブランド価値向上の観点からも不可欠です。
RBAの行動規範は、多様な取引先を持つ企業が共通基準でリスクを把握し、改善を促す仕組みとして広く活用されています。
RBA VAP(Validated Assessment Program)とは
RBAが管理するValidated Assessment Program(VAP)は、RBA行動規範への適合性を第三者が評価・検証する監査プログラムです。
加盟企業やそのサプライヤーは、VAP監査を通じて、行動規範への準拠状況を可視化し、顧客(バイヤー)への説明責任を果たすことができます。
DNVの役割
DNVは、RBAに認定された監査機関(Approved Audit Firm)として、RBA VAP監査を実施することが可能です。
当社は世界中で監査を行っており、電子機器、半導体、EMS(受託製造)など多様なサプライチェーンにおいて、豊富な監査経験を有しています。
DNVの特長
- グローバルに展開した監査体制
- 日本国内は日本の法令・慣習を理解した日本人審査員が対応
- 多数の認定監査員を擁し、監査時期や規模に応じた柔軟な対応が可能
RBA VAP監査に関するご質問やお問い合わせは、下記までご連絡ください。
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