Synergi Plantソフトウェアは、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、中東、アジア等、世界20か国以上の主要事業者に導入されている実績のある施設整合性管理ソフトウェアです。現場のエンジニアによって設計された、施設やアセットの整合性管理に特化したソフトウェアであり、現場におけるエンジニアリング面や施設管理面の懸念を取り除くために構築された、現場に寄り添ったソフトウェアソリューションです。
国際規格(ASME、APIなど)のサポート、定性、半定性、定量的なリスク評価、リスクに基づいた検査計画、実行、報告、管理ダッシュボード等、包括的なシステム統合機能を備えています。
Synergi Plantの機能
RBIソフトウェア(リスクベース検査)
API580とAPI58に基づいて最適化されたリスクベースの検査手法によりプラントの安全性向上とコスト削減をサポート
RBIソフトウェアSynergi Plantの各モジュールは、高リスク領域にリソースを集中することにより、検査戦略を最適化し、安全性改善、潜在的コスト削減を実現します。RBIソフトウェアは、広く普及しているリスクベースの検査手法に基づくソフトです。RBIソフトウェアSynergi Plantには、RBI Onshore、RBI Power Plant、RBI Offshore、RBI AST、RBI Bespokeなどいくつかの種類があります。
RBIソフトウェアのメリット:
- 定性的・半定量的・定量的なRBI手法に対応
- RBIソフトウェア標準モジュールは、API 581及びDNV-RP-G101の手法に対応
- カスタムメイドのRBIソフトウェアモジュールを使うと、リスク重大性の内容・不具合とその性質を特定し、さらに不具合確率(POF)・不具合のもたらす結果(COF)・リスク・検査計画を導き出す際のルールと公式を設定することが可能
- 標準リスクマトリックスとユーザー専用リスクマトリックス
- RBI専用ダイナミックダッシュボード
- 検査予算の評価とその妥当性の確認、検査目標の設定が可能
- 利用できるデータが増えるにつれ、高いレベルから定性分析を始め、詳細な結果を得ることが可能
- 定量的モジュールの利用で、不具合のもたらす結果、不具合確率、財務リスク、コストパフォーマンス、最適コストを詳細に計算可能
- RBIソフトウェアの全モジュールは多言語対応
API 580及びAPI 581のRBI手法
陸上精製・石油化学・ガス処理の分野の安全上重要な装置へのRBI(リスクベース検査)のテクノロジーには、定性的・定量的なRBI手法が用いられています。API 580 は RBIプログラム開発のガイドラインを示し、API 581 はリスクベース検査プログラム策定するRBI手法を示すものです。Synergi Plant の RBI(リスクベース検査)モジュールは、API 580 と API 581 の双方を使っています。
施設ライフサイクルの全ての段階をサポート
Synergi Plantは、アセットリスクの評価、検査データの管理と分析、緩和措置とフォローアップの計画、検査と測定の結果に基づくリスクの再評価、運転データの取り込み等、インテグリティ・ライフサイクルの全段階を網羅しています。
データ管理
Synergi Plantは、すべてのアセットの静的および動的データをホストするために、堅牢なSTEPデータモデルを使用して設計された統合システムプラットフォームです。管理KPIビューの下でパフォーマンス指標の概要をサポートします。プロセスや技術データのニーズと同様に、管理KPIビューの下でアセットパフォーマンス指標の概要をサポートします。
Plan-do-check-act
プラントインテグリティのライフサイクルの中心となるのは、ライフサイクルの各ステージ間でデータをシームレスに移動させることができる、堅牢で設定可能なシステムです。Synergi Plantはウェブベースなので、いつでもどこからでも作業ができます。
強力なエンジニアリングデータベース
Synergi Plantには、統合可能で柔軟なデータストレージメカニズムとルールエンジンがあります。これにより、すべての計算式、腐食マニュアル、障害の詳細等を定義し、保持することができます。ASME、BS、及びその他式からの計算もサポート可能です。 また、ユーザによる新たな計算式への変更、定義も対応可能です。
検査プログラムとスケジュール
時間基準、量子基準、条件基準、リスク基準、混合スケジューリングなど、あらゆる種類の検査スケジューリングをサポートします。 条件基準のスケジューリングは設定可能な式で使用でき、リスク基準のスケジューリングは異なるRBIモジュールでシームレスに機能します。
検査作業管理と測定記録
目視検査(GVI、CVIまたはVT)を含む機能を備えています。NDT検査(UT、PT、LT、RT)、及びその他ユーザ定義可能な検査タスクを含む、あらゆる種類の検査作業を管理可能です。また、ユーザ定義可能なモニタリングデータ記録の使用、検査および測定結果は、RBIを使用することにより環境破壊リスクの低減へ繋がります。
ドキュメント共有
製図、写真、動画等、豊富なドキュメント共有機能が標準搭載されています。Synergi Plantに記録した設備、検査、RBI調査等の実際のデータに基づいて、仮想データの作成も可能です。またこの仮想データは外部文書管理システムとハイパーリンクにより紐づけられています。
リスク基準型検査(RBI)+信頼性メンテナンス(RCM)
- Synergi Plant RBIは、カスタマイズ可能なので、定性的または半定量的RBI手法に合わせて構成することや、高度な定量的RBIオンショア(API 581)およびRBIオフショア(DNVGL-RP-G101)アドオンとシームレスに連携することもできます。
- RCMはプロセスプラントで膨大なデータの信頼性メンテナンス調査を行う為の新しいツールです。FMEA分析、タグタイプマッピング、及びリスクベースのメンテナンス計画を行う為の機能です。メンテナンスの履歴と知識を蓄積してメンテナンス戦略を改善するフレームワークとなるツールです。これらのツールは設備ごとの最適なメンテナンス計画や検査方法の決定に役立ちます。
検査+分析レポート
検査、分析、報告用のデータリストが標準搭載されているので、データをエクセルへ出力、加工も簡単に行えます。
レポート例:資産プロファイルレポート・タグおよびリスク要素レポート・配管リストレポート
タグ腐食速度レポート・腐食分析レポート・検査スケジュールレポート・VT、UT、PT、LT、RTを含む検査タスクレポート等
トラフィックライトとKPI
管理ダッシュボードには、リスク、運用ジョブのトラフィックライトとKPIが備えられています。
リスクトラフィックライトは、RBIまたは重要な安全装置の性能基準からのリスクを集約ができます。
また、運用ジョブトラフィックライトは、さまざまな施設階層の運用状況を集約します。 オンラインKPIグラフィカルビューでは、プラントのリスクとステータスの概要を図面やグラフィックで確認ができるので、リスクや運用状況を簡単に把握することができます。
Synergi Plant 10のメリット
- PDCA AIMプロセスを完全にサポートするソリューション
- 簡単なWebユーザーインターフェース
- SAPおよびMaximoとの統合オプション
- 他のSynergiアセットソリューションと統合して、より広い範囲でリスクダッシュボードを利用できるオプション
- 継続的かつ効率的なアプローチでのリスクの理解と軽減
- 計画外のシャットダウンの削減、資産寿命の延長の改善
- RBIおよびRCMの拡張機能により、時間を節約し、企業の正確な標準作業を実現
- KPIとダッシュボードによるスマートでスピーディーな意思決定のサポート
- 豊富な機能と使いやすさ
- お客様のニーズに合わせて完全カスタマイズ可能
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