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年始のご挨拶

社を代表し、年始のご挨拶をさせて頂きます。

平素は弊社サービスをご利用頂き、又、弊社をご贔屓頂き誠に有難う御座います。
社を代表し本年のご挨拶をさせて頂きます。

この一年を振り返りますと、漸く世界が新型コロナウイルス禍を克服しようかという状況下で、突然のロシアによるウクライナ侵攻で大規模なエネルギー危機と食料危機が起こり、同じく急激なインフレの影響で世界中が大きく揺れ、社会、経済共に非常に大きな打撃を受け、混乱に満ちた年であったと言えます。

一方で、世界規模で影響が大きかったこのエネルギー危機状況を俯瞰的に振り返りますと、この状況下に於いても、既に大きな潮流としてあった脱炭素と絡めた環境重視への流れが逆流することは無く、寧ろより現実的な「移行」という形をとりながら活動の裾野を広げ、社会全体の環境対策が本格的に加速し、同時に複雑化をしていきました。 又、イデオロギーによる国や経済圏の分断は先鋭化しながら更に進み、世界をより複雑な構図に巻き込んだという意味でも記憶に残る厳しい年になったと理解をしています。

我々DNVの視点で前年を振り返り、お客様の指向される方向を考えてみますと、こういった激動の時代だからこそ企業の戦略上の曖昧さは姿を消し、より根本的な「企業の存在意義」を見つめ、更にビジネスの本質を問われるお客様が非常に増えたと感じています。
それに伴い、お客様から頂くご要望やお引合いから定型化したものはほぼ姿を消し、個々企業のビジネス環境や戦略向けにカスタマイズしたものが増えてきています。 例えば脱炭素に絡めた企業戦略立案への技術サポートや、車載機器や工場向けサイバーセキュリティ対策など非常に高度な技術対応を伴うもの。環境債・移行債を例とするESG投資関連技術検証のように、企業の資金調達に直結するご依頼も更に加速した年であったと言えます。又、従来のISO認証においても自動車・航空宇宙・食品等々、より高度な産業スキームへの対応が大幅に増え、国を跨いだマルチサイト認証に於いても所謂SDGsと絡め、よりデジタル化へと向かう流れは更に顕著になっています。

かかる状況下で我々第三者機関に課せられた役割を再度自問をしてみますと「我々の技術でお客様の事業活動を支え、持続的に安心・安全・確実を守る」という本質的な部分には実は何ら変化は無く、寧ろ社会が不安定・不定形で複雑な状況に置かれている非常時が故にミッションの重要性は増し、より明確化、具体化してきている筈です。 

又、我々が世界的なノルウェー企業であるが故に、その透明性、公平性、先進性に期待されるお声を多く頂く事にも気が引き締まる思いであり、従来以上にお客様にいい意味での驚きを与えられる企業であり続けたいと改めて考えています。

“We at DNV can and will make a difference”

技術は社会を変え社会を支え、その為の弛まぬ技術革新と進化や差別化は我々の使命である、との変わらぬ信念のもと、社員一同、引き続き質の高いサービスを提供させて頂く所存です。               

今後とも変わらずお引き立て頂ければ幸いに存じます。



DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
代表取締役社長 前田直樹