三菱重⼯業のグリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク評価を実施

DNVは、三菱重⼯業株式会社のグリーン/トランジションファイナンス・フレームワークにセカンド・パーティ・オピニオンを発行しました。

(以下、報告書サマリーからの抜粋)

三菱重⼯業株式会社(以下、三菱重⼯業 *三菱重⼯グループも含む)は、1884年7月7日、三菱の創業者岩崎彌太郎が⼯部省から⻑崎造船局を借り受け、⻑崎造船所として創⽴しました。現在、エナジードメイン、プラント・インフラドメイン、物流・冷熱・ドライブシステムドメイン、原⼦⼒セグメント、機械システムセグメント、防衛・宇宙セグメント、⺠間機セグメントにおいて、関連会社と連携して製造、据付、販売及びサービス等を⾏っています。 


三菱重⼯業は、1970年に経営理念として「社是」を制定しました。この精神に則り、社業を通じて社会の進歩に貢献するものづくり企業として、社会・産業インフラを支える製品・技術を世界に提供しています。その中で、2040年にカーボンニュートラルとなることを目指して「MISSION NET ZERO」を宣言し、2030年の目指す姿3つの一つとして「グリーン社会の実現」を重点テーマに設定しています。また、5つのマテリアリティの一つ「脱炭素社会に向けたエネルギー課題の解決」の目標の着実な実現に向けて中期事業計画「2021 事業計画」(2021-2023年度)において、エネルギー供給側で脱炭素化を目指す「エナジートランジション」と、エネルギー需要側で脱炭素・省エネ・省⼈化を実現する「モビリティ等の新領域」を2つの成⻑領域に定めています。 


このような取組みを進める上で、三菱重⼯業は「MISSION NET ZERO」においてカーボンニュートラルへの移⾏ロードマップとしてトランジションへの取組みを掲げました。これらの取組みは、国際エネルギー機関の World Energy Outlook、トランジション・ファイナンスの推進を目指した技術ロードマップ(経済産業省︓電⼒・ガス分野(2022年2月)・鉄鋼分野(2021年10月)・化学分野(2021年12月)、国⼟交通省︓国際海運(2020年12月)とも整合するものです。 


今回、三菱重⼯業は、脱炭素社会へのトランジションの取組みをリードするためのトランジション戦略に資する投資資⾦をグリーン/トランジションファイナンスとして調達し、さらには投資家及び幅広い市場関係者との対話を⾏い、そして国際的に定められた枠組 みに適合した形で実⾏するため、三菱重⼯業株式会社グリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク(以下、フレームワーク)を策定しました。DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、DNV)は外部レビュー機関として、フレームワーク及び今回実施する三菱重⼯業グリーン/トランジションボンド(2022年3月以降発⾏予定)の適格性を評価しました。 


DNVは、フレームワークをはじめとする三菱重⼯業より提供された関連文書・情報に基づく評価により、フレームワークが関連する枠組みで要求される基準を満たし、グリーン/トランジションファイナンスとして適格性があることを確認しました。また今回実施予定のグリーン/トランジションボンドはこのフレームワークに従って適切に計画され、実施される⾒込みであることを確認しました。


詳細は、サステナブルファイナンスリスト(評価実績)より、ご覧ください。


DNVはグローバルで活動する第三者評価機関として、環境・社会に対する高い技術的な知見と豊富な経験を活かし、今回の三菱重⼯業のグリーン/トランジションファイナンス・フレームワークへのセカンド・パーティ・オピニオンを含む、あらゆるESGファイナンスへの第三者評価の提供を通じて社会的責任を果たしてまいります。 



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