商船三井のトランジション・リンク・ローン フレームワーク評価を実施

DNVは、株式会社商船三井のトランジション・リンク・ローン フレームワークに対し、その適格性を評価しセカンド・パーティ・オピニオンを発行しました。

株式会社商船三井(以下「商船三井」)は、130 年以上の歴史を持ち、現在約800 隻の多様な船舶の運航を通じ、様々な海運ニーズに応える世界最⼤級の総合輸送グループとして事業活動を⾏っています。2021 年6 月に「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」を策定し、「2050 年ネットゼロ・エミッション」を目指し、気候変動対策をはじめとする様々な環境課題の解決に取り組み、国際海事機関(IMO)や国⼟交通省等が取りまとめた温暖化ガス排出削減目標への貢献と整合する形で、GHG 排出削減に関する野⼼的な目標を掲げて活動を⾏っています。

商船三井グループは、このGHG 排出削減に関する野⼼的な目標をサステナビリティ・パフォーマンス目標として設定し、目標達成と貸付条件又はその他財務的なインセンティブと連動するローンを、「商船三井 トランジション・リンク・ローン」として発⾏されることになりました。商船三井の広範な環境戦略への取組を発信する機会と位置付けています。

トランジション・ファイナンスを国際的に定められた枠組みに適合した形で実⾏するため、商船三井 トランジション・ファイナンス・フレームワークを確⽴しています。DNVは外部レビュー機関として、以下基準を適用しこのフレームワークの適格性を評価しました。


  • クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック (国際資本市場協会/2020)
  • クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針 (⾦融庁、経済産業省、環境省/2021)
  • サステナビリティ・リンク・ローン原則 (ローンマーケットアソシエーション他/2021)
  • サステナビリティ・リンク・ローンガイドライン (環境省/2020)

その結果、DNV は、商船三井から提供された情報と実施された業務に基づき、商船三井がフレームワーク及び、フレームワークに従って実⾏される商船三井トランジション・リンク・ローンが、適格性評価手順の開示要素及び要求事項を満たしており、また、資⾦使途を特定しない形式(サステナビリティリンクローン形式)のクライメート・トランジション・ファイナンスの定義・目的と⼀致していることを確認し、セカンド・パーティ・オピニオンにて意見表明しております。

DNVはグローバルで活動する第三者評価機関として、環境・社会に対する高い技術的な知見と豊富な経験を活かし、今回のトランジションファイナンスへのセカンドパーティオピニオンを含む、あらゆるESGファイナンスへの第三者評価の提供を通じて社会的責任を果たしてまいります。



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■DNVについて
DNV は、150年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う先駆的国際機関として、世界100ヶ国以上、300の事務所、85もの様々な国籍を持つ16,000人のスタッフが認証、アセスメント、船級等々の分野でサービスを提供しています。積極的に研究開発へと継続的に投資しているため、従業員は高度な専門性と資格を有する集団としてサービスを提供することが可能となっています。