東北電力がグリーンファイナンス・フレームワークを更新。DNVは第三者評価機関として最新のグリーンファイナンス基準に対する適合性評価を追加

東北電力の継続的且つ先駆的なグリーンファイナンスへの取組は、国内エネルギー関連企業のみならず、様々な発行体のベンチマークとなり、グリーンファイナンスをけん引するモデル事例として注目が集まることが期待されます。

DNVは第三者評価機関として、東北電力が更新したグリーンファイナンス・フレームワークに対し、最新のグリーンファイナンス基準に対する適合性評価を実施しました。

東北電力株式会社(以下、「東北電力」)は、2020年2月に旧一般電気事業者として国内初のグリーンボンド(東北電力グリーンボンド)を発行しました。このグリーンボンドは、国際的に通用する技術基準(グリーンプロジェクト評価基準)を定めるCBI(Climate Bonds Initiative)より認証を取得した国内でも数少ないグリーンボンドです。その後、東北電力は、複数回のCBI認証グリーンボンドを発行する組織として、CBIの「プログラム認証」制度を活用し、これまで2回のCBI認証グリーンボンドを発行しています。

さらに東北電力は、2020年7月にはCBI認証基準の更新(CBSv2.1版→v3.0版 *Climate Bonds Standard)や、環境省グリーンボンドガイドラインの更新(2017年版→2020年版)に伴う適合性評価の取得、また、従来の風力発電(洋上及び陸上)及び地熱発電に加え、太陽光発電の適合性評価を追加して、最新の基準に適合したグリーンボンド発行(第2回東北電力グリーンボンド)、そして幅広い再生可能エネルギー事業を通じて環境事業への貢献を進めてきました。

DNVは東北電力グリーンボンド発行時から適合性評価を提供し、東北電力のグリーンファイナンスを支援して参りました。 2021年8月、今次、東北電力は従来のグリーンボンドに加えて、新たにグリーンローンによる資金調達を加えると共に、再生可能エネルギー事業である水力発電事業を追加、さらには2021年5月に更新されたグリーンボンド原則(2021年)を適用し、「東北電力グリーンファイナンス・フレームワーク」としてフレームワークを更新しました。
DNVは、今回、この更新されたフレームワークに対し、従来のグリーンボンド適合性評価に加えて、グリーンローンへの適合性評価を追加し、さらにこれまでに適合性評価を実施したグリーンプロジェクト(風力発電(洋上及び陸上)、地熱発電及び太陽光発電)に加えて、新たに水力発電事業に対する適合性評価を追加しました。

東北電力はこのフレームワークに基づき、株式会社日本政策投資銀行から、水力発電事業等の環境に配慮した事業に資金使途を限定したグリーンローンにより資金調達を実施いたしました。グリーンローンの詳細は、下記の東北電力情報及び株式会社日本政策投資銀行のウェブサイトを参照ください※1※2

DNVは環境エネルギーに対する高い技術的な知見と豊富な経験を踏まえ、今後も様々なグリーンファイナンスの第三者レビュー機関として社会的責任を果たしてまいります。










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DNV は、150年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う先駆的国際機関として、世界100ヶ国以上、300の事務所、85もの様々な国籍を持つ16,000人のスタッフが認証、アセスメント、船級等々の分野でサービスを提供しています。積極的に研究開発へと継続的に投資しているため、従業員は高度な専門性と資格を有する集団としてサービスを提供することが可能となっています。