九州電力のトランジション・リンク・ローン(利子補給制度)の評価を実施

DNVは、九州電力株式会社のトランジション・リンク・ローン評価を実施し、Annex報告書発行及び利子補給制度の事業適応計画を認証しました。

DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、「DNV」)は、2022年4月に九州電力株式会社(以下「九州電力」)のサステナブルファイナンスフレームワークに対する評価を実施し、セカンド・パーティ・オピニオンを発行しました。この度、DNVは、そのフレームワークに内包されるKPIs/SPTsに沿った形のトランジション・リンク・ローン(TLL)に対し適格性評価を実施し、Annex報告書を発行しました。

また、国の産業競争力強化法に基づく成果連動型利子補給制度を活用した本邦初のファイナンスであり、DNVは本制度の第三者評価機関として、九州電力の事業適応計画の以下3点に対し評価し認証しました。

・野心的な目標が設定されていること

・トランジション戦略が妥当であること

・ モニタリング・レポーティングの適切な実施体制が構築されていること


(以下、報告書サマリーからの抜粋)


DNVは、九州電⼒が実⾏する九州電⼒トランジション・リンク・ローンが、適格性を評価済み*1 の同フレームワーク*2 に基づき、当該ローン実⾏に必要な各種原則やガイドラインを満たし、適切な内部プロセスを経て実⾏及び管理される計画であることを確認しました。

*1︓九州電⼒株式会社サステナブルファイナンス・フレームワーク セカンド・パーティ・オピニオン

*2︓九州電⼒サステナブルファイナンス・フレームワーク

ANNEX-セカンド・パーティ・オピニオンでの追加評価対象項目は、資⾦使途を特定しないローン(5つの要素に対する対応)のうち、要素-1(KPIsの選定)、要素-2(SPTsの設定)及び要素-3(ローンの特性)です。その他の要素の基準への適合については、既に同フレームワークに依拠することを確認しており、適格性評価は完了しています。

DNVは外部レビュー機関として、フレームワークをはじめとする九州電⼒より提供された関連文書・情報に基づく評価により、今回九州電⼒が実施する九州電⼒トランジション・リンク・ローンのKPI、SPT及びローンの特性について、追加的な適格性評価を提供しました。また、その他の項目については、変更が無いこと(⼜はフレームワークに準ずること)を確認しました。


詳細は、サステナブルファイナンスリスト(評価実績)より、ご覧ください。


DNVはグローバルで活動する第三者評価機関として、環境・社会に対する高い技術的な知見と豊富な経験を活かし、あらゆるESGファイナンスへの第三者評価の提供を通じて社会的責任を果たしてまいります。 




ご質問・お問い合わせは
神戸事務所(本部)【受付時間 土日祝を除く9:00-17:00】
078-291-1321 または japan.info@dnv.comまで
お気軽にお問い合わせください。


■DNVについて
DNV は、150年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う先駆的国際機関として、世界100ヶ国以上、300の事務所、85もの様々な国籍を持つ16,000人のスタッフが認証、アセスメント、船級等々の分野でサービスを提供しています。積極的に研究開発へと継続的に投資しているため、従業員は高度な専門性と資格を有する集団としてサービスを提供することが可能となっています。