第一生命のトランジションローン・フレームワーク評価を実施

DNVは、第一生命保険株式会社のDL トランジションローン・フレームワークにセカンド・パーティ・オピニオンを発行しました。

(以下、報告書サマリーからの抜粋)

第一生命保険株式会社(以下、第一生命、又はEnabler 注1)は、第一生命ホールディングス株式会社(以下、第 一生命グループ)傘下の国内大手生命保険会社であり、それぞれの地域や国で、人々の安心で豊かな暮らしと地域社会の発展に貢献することを目的に、生命保険の提供を中心に展開しています。

 

 

 

第一生命グループは、2021年3月に国内外グループ全体の事業活動を通じて排出する温室効果ガス(以下、GHGという)を 2040 年度までにネットゼロとすることを目標に掲げ、また、国内中核事業会社である第一生命のサプライチェーンと運用ポートフォリオのGHGを2050年度までにネットゼロとすることを宣言しました。

 

具体的には、ネットゼロに向け「ネットゼロ移行計画」を2023年8月に策定するなど、脱炭素社会の実現に向けて、 GHG 多排出企業が長期的なトランジショ戦略に則った GHG排出量削減の取組を行う場合に、Enabler として資 金調達を積極的に支援します。一方で、GHG 多排出企業のトランジション戦略の推進を支援することで、第一生命に割り当てられる GHG 排出量が一時的に増加し、運用ポートフォリオにネガティブな影響を及ぼす可能性がありますが、社会全体で長期的にカーボンニュートラルを達成するためには、野心的に資金需要者のトランジション戦略に資金供給することが重要と考え、Enablerとして、国際的な枠組み及び「トランジション・ファイナンスに関する取組方針 (2022年9月制定)」に基づき「DLトランジションローン・フレームワーク」(以下、フレームワーク)を新たに策定しました。

 

フレームワークは、第一生命が Enabler として下記のファイナンスを実行する際に必要な要素を含む包括的なフレーム ワークとして構成されています。 

- トランジション・ローン 

DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、DNV)は外部レビュー機関として、フレームワークの適格性を 評価しました。具体的には、DNV は以下を中心とした枠組み(原則やガイドライン等)を適用・参照し、第一生命が、 資金調達者(融資先)の、トランジション・ローン(適格プロジェクト)の対象となるプロジェクトや事業活動がトランジショ ン戦略の実現に資することを適切に評価・判断するための、第一生命の計画や体制についての適格性評価を行いまし た。 

 

なお、本件はDNVのEnabler評価として3件目となります。

 

詳細は、サステナブルファイナンスリスト(評価実績)より、ご覧ください。

 

DNVはグローバルで活動する第三者評価機関として、環境・社会に対する高い技術的な知見と豊富な経験を活かし、あらゆるESGファイナンスへの第三者評価の提供を通じて社会的責任を果たしてまいります。 

 

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