Risk Based Certificationとは
法令、品質、安全、衛生、環境……。企業は、日々さまざまなリスクを背負って活動しています。一方で、社会の企業に対する監視の目はますます厳しくなってきています。そうしたなか、近年、特に注目されているのが、リスクを正確に把握して対策を講じる「リスクマネジメント」の考え方です。効果的なマネジメントシステムは、リスクを低減させるとともに企業の信頼性を高め、企業価値の向上にも貢献します。
DNVでは、この「リスクマネジメント」の考え方を監査手法の核として位置づけています。単にISO規格に適合しているかどうかをチェックするだけでなく、組織にとって最も重要な課題(リスク)を見つけ出し、これに焦点を合わせて、その解決を図るべく監査を進めていく。それがRisk Based Certification(TM)/リスクアプローチ監査と呼ばれるDNV独自の監査手法です。 これにより、法令遵守の評価や規格適合性よりもさらに一歩進んだ監査が可能になり、個々の企業ニーズに合わせた独自のプロセスで、価値あるマネジメントシステムの構築と進展をサポートすることができます。
企業を取り巻くリスクは常に同じではありません。企業が抱える課題が変われば、私たちも監査において焦点を当てる部分を変更し、これを解決すべく柔軟に対応していきます。リスクマネジメントにおいて重要なことは、継続して改善に取り組むことです。DNVでは、お客さまとの関係において「監査する、監査される」という立場ではなく、共に課題を見つけ出し、効率的な経営改善の実現に向けて共に歩んでいくという“パートナーシップ”の姿勢を大切にしていきたいと考えています。世界的なネットワークを持つ私たちDNVは、これからもRisk Based Certification(TM)/リスクアプローチ監査の手法を通じ、企業の真のパートナーとなることを目指していきます。
マネジメントシステムの監査の焦点を、組織にとって最も重要な課題に合わせる手法。
監査はISO規格への適合性のチェックに加え、組織を取り巻く「リスク」を見つけ出し、どう対処しているかを確認する。
リスクアプローチ
監査における4項目の原則
・組織にとって重要部分に焦点を当てる。
・改善の機会を組織と協働で見つけていく。
・追加コストを発生させない。
・ISO規格への適合性も同時に検証する。
最重要課題/分野(焦点エリア)の合意
組織の事業運営にとって、最も重要であると組織が判断する課題または分野を挙げていただきます(1~5項目程度)。
問題点を考慮した監査計画
審査員は挙げられた課題の焦点エリアを考慮に入れ、監査を計画します。
焦点エリアを重点的に
審査員はこれらの課題に関係する質問をしながら監査を実施します。
問題点に焦点を当てたプレゼンテーション
審査員は重要な課題に焦点を定めてレイアウトしたプレゼンテーションに従い、結果(報告)を提示します。
グループ | 焦点エリア例 | |
マネジメントシステム | ・マネジメントシステムの浸透度 | |
| 製品&サービス | ・機械加工と組立てのアウトソースの管理 ・製造プロセスのパフォーマンスを重視した継続的改善 ・製品要求事項の確認およびその伝達 ・増産に伴う生産管理対応 | |
| マーケティング&顧客 | ・顧客からのフィードバックの取扱い ・市場と顧客からの効果的な情報の使用 ・効果的な発注手続き ・顧客志向のプロセス | |
| プロセスマネジメント | ・効果的なプロジェクトマネジメント ・プロセスインターフェイス(コミュニケーション) ・設計プロセス (顧客のスピードに対応できる効率的なシステム) | |
リスクを特定・評価して管理することにより、不測の事態を減らし、ビジネスの機会を増大する(=組織ビジネスの改善)。 リスクを特定・評価して管理することにより、組織の意思決定を助け、目標を達成する能力を高める(=組織価値の向上)。