AS9100

航空機体やエンジン機器・装置設計と製造、機体メンテナンス、空港及びフライトオペレーション等、ほぼ全範囲で適用可能です。

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ASについて

航空宇宙セクター規格は、安全性及び信頼性を重視する航空、宇宙及び防衛産業界のサプライチェーンで必要とされる品質マネジメントシステムです。


米国の主要機体メーカー、エンジンメーカーの統一規格立案参画により、ISO 9001:1994をベースに米国航空宇宙産業向けの追加要求事項を付与して1997年5月に制定されたAS9000に始まりますが、その後、世界中の航空宇宙産業界を対象にしたISO9001:2000ベースのAS91XXシリーズと、米国内の航空宇宙産業界を対象にしたAS90XXシリーズに分かれて発展してきました。


審査の実施方法、審査員、認定機関、審査登録機関への要求事項等を示した国際向けのスキームであるAS9104Aによって現在サポートされている航空宇宙セクター規格は、以下に示すように4規格です。AS9100認証は、機体やエンジンにおける機器・装置の設計と製造、スペアパーツの供給と機体メンテナンス、空港及びフライトオペレーション、カーゴハンドリング等、ほとんどすべての範囲で適用できます。


AS9100 航空、宇宙及び防衛産業の製造業者向け品質マネジメントシステム要求事項
AS9110 航空機の整備業者向け品質マネジメントシステム要求事項
AS9110 航空機の整備業者向け品質マネジメントシステム要求事項 
AS9015 航空、宇宙及び防衛産業の製造業者向け品質マネジメントシステム要求事項(デリバラブルソフトウェア補足)
もう失効間近ではありますが、米国内向けのスキームであるAS9014によってサポートされている航空宇宙セクター規格は、以下に示すように2規格です。
AS9003 “Inspection & Test, Quality System“(加工外注業者向け検査試験要求事項)
AS9006 “Deliverable Aerospace Software Supplement for AS9100A”(ソフトウェア補足)
 


もっとも著名な航空宇宙セクター規格はAS9100であり、ISO9001:2000同様に設計、製造、修理、検査、販売、サポート、運輸などを対象としてISO9001:2000の要求事項に加え、形態管理、キー特性管理、初回製品検査等の航空宇宙業界固有の要求事項が追加されていますが、この規格は欧州では同一の英文のままEN9100として、日本では航空宇宙工業会の和訳によりJIS Q 9100として1999~2000年に制定された後、AS9100、EN9100、JIS Q 9100の3規格とも2004年に改定が行われました。


世界の航空宇宙工業界を代表する企業で構成されているIAQG(International Aerospace Quality Group)の承認を受け、DNVでは2005年2月から“ISO9001:2000 & EN/JISQ/AS9100:2004”と記載した認証書を発行することが可能となりましたが、この結果DNVで認証取得されたクライアントは日本国内はもちろんのこと、米国及び欧州等世界中の航空宇宙産業界から注目されることになりました。


また、DNVの審査によりOASIS(航空宇宙セクター規格認証取得企業を登録したIAQGのデータベース)に登録された世界各国のクライアントはBoeing、Airbus Industry、GE等を含み、DNVは航空宇宙セクター規格認証で第1位のシェアを有しています。


2009年1月に、AS9100、EN9100、JIS Q 9100の3規格とも、ISO9001:2008を母体とし、追加要求事項を見直したRev. C(2009年版)が発行され、2010年半ばから2009年版の監査が開始されようとしています。


DNVビジネスアシュアランス ジャパンでは、2004年1月から日本人監査員により、米国の認定機関であるANAB(旧称 RAB)認定のEN/JISQ/AS9100の認証を開始しましたが、DNV認証事業北米支社からの認証書発行とOASISデータベース登録を完了したクライアントは、DNVのホームページ及びOASISで確認することができます。


また、DNVビジネスアシュアランス ジャパンでは、2005年9月から同様に日本人監査員によりAS9120及びAS9003、2007年1月からAS9006を付加したAS9100、2007年8月からAS9110の審査登録を開始いたしましたので、すべての航空宇宙セクター規格の審査登録が可能となりました。AS9115を付加したAS9100の監査も、2011年以降には審査登録を開始予定です。


AS9110はAS9100に機体やその装備品の整備等に関する要求事項を追加して、航空局の整備要求事項であるFAR等の耐空性基準に従って整備作業を行う機体整備会社やリペアステーション向けにカスタマイズされた航空宇宙規格ですが、日本国内ではまだ航空宇宙セクター規格としては翻訳版が発行されていません。


またAS9110では、改造設計の責任を有する業者を除き7.3項(設計・開発)は適用されません。 AS9110,、EN9110の2規格とも、2009年6月に、ISO9001:2008を母体とし、追加要求事項を見直したRev. A(2009年版)が発行され、2010年半ばから2009年版の監査が開始されようとしています。


AS9120はAS9100から7.3項(設計・開発)を除外し、そのかわりに製品の保存等の要求事項を追加して、航空宇宙製品を扱う商社等の流通業者向けにカスタマイズされた航空宇宙規格ですが、海外の機体/エンジンメーカーから認証取得要請は強くなっているものの、日本国内ではまだ航空宇宙セクター規格としては翻訳版が発行されていません。AS9120、 EN9120の2規格とも、2009年6月に、ISO9001:2008を母体とし、追加要求事項を見直したRev. A(2009年版)が発行され、2010年半ばから2009年版の監査が開始されようとしています。


AS9003は、ISO9003を母体として航空宇宙特有の追加要求事項を付与したセクター規格ですが、AS9100やISO9001:2000の認証取得は重すぎると考えている「設計責任を有さない加工外注業者」を対象としており、Boeing社から取引先としての認定を受けるために最低限必要とされていることでもよく知られています。


AS9006は、その名称が示すように、航空機、宇宙船、ミサイル等の搭載機器、シミュレータ/地上訓練装置/飛行試験解析システム等の地上支援システム向けソフトウェア、及びこれらのソフトウェアを開発するシステム用ソフトウェア向けの2004年版AS9100に対する追加要求事項です。


ANAB認定のAS9100を認証取得している企業が顧客からAS9006への適合を要求された場合には、AS9006は上記の国際3規格と違って単独では認証されませんが、AS9006の内容を航空宇宙マネジメントシステムに組込んで審査によりその適合性を評価された後にAS9100の認証書に加えて付与されるANAB認定審査登録機関の「AS9006への適合証明書」を顧客へ示すことにより対応可能となります。2010年4月に国際規格としてAS9115及びEN9115が加わりましたが、AS9006同様に2009年版のEN9100及びAS9100に対する追加要求事項です。将来的には、AS9100を含む規格となって、認証対象となる可能性があります。


AS9100、AS9110、AS9120、AS9115、AS9003、AS9006及びそれらの下層規格類、並びに、スキームであるAS9104については、SAEのホームページにその情報があり、有料で注文、もしくはPDF形式の電子ファイルでのダウンロードが可能です。


JIS Q 9100 及びその下層規格に関しては、日本規格協会から入手が可能です。


AS取得のメリット

・世界の航空宇宙産業が一体となり制定され、管理されている国際統一規格であり、航空宇宙ビジネスにおける品質を世界に保証することができます。
・データベースシステムOASISに登録され、ウェブ上での閲覧が可能になることから世界中の顧客からの受注拡大が期待できます。
・AS9100,AS9110,AS9120認証を取得されることにより、同時にISO9001認証の発行が可能になります。
・共通の第3者登録制度の方針および手順を実施して世界での整合性を確保
・発注元からの立ち入り検査が免除されるケースが多くなります。

DNVでの取得のメリット

世界の航空宇宙工業界を代表する企業で構成されているIAQG(InternationalAerospaceQualityGroup)の承認を受け、DNVでは2005年2月から“ISO9001:2000&EN/JISQ/AS9100:2004”と記載した認証書を発行することが可能となりましたが、この結果DNVで認証取得されたクライアントは日本国内はもちろんのこと、米国および欧州等世界中の航空宇宙産業界から注目されることとなりました。

また、2005年7月末でDNVの審査によりOASIS(航空宇宙セクター規格認証取得企業を登録したIAQGのデータベース)に登録された世界各国のクライアントはBoeing社等を含み320社を超え、DNVは航空宇宙セクター規格認証で第1位のシェアを有しています。



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